こんにちは!
今回は私が世界一周をするに至ったきっかけと、どのようにして世界一周をすることができたかを紹介していきたいと思います。
目次
世界一周とは?
世界一周の定義と言っても明確にどこの国に行くと言ったものはなく、太平洋と大西洋を渡り出発地点に戻ってくることを、世界一周と言うことが一般的です。
赤道を一周すると約4万キロメートルですので、ざっくりですが移動距離としてはその前後になるかと思います。
東回り・西回りなどの決まりもないので、行きたい方角・行きたい国に寄りながら、海を越えても戻ってくることで世界一周は達成されます。
なお、移動手段についても決まった方法はないので、好みの手段で自由に旅をすることができます。
なぜ世界一周をしようと思ったか?
きっかけは、いろんな国に行きたいなという理由でした。
ヨーロッパだけでもいくつか行きたいし、アジアやオーストラリアも行きたいけど、何回も日本と往復するのは大変だなと。それならまとめていくことはできないか?と考えました。
そこで調べてみると、世界一周航空券というものがあって、何箇所も日本と往復するよりまとめて行ったほうが費用的にも抑えられるし、いろんな国に行くことができるなら、そのほうがいいじゃん!となりました。
つまり、「いろんな国に行きたい」が結果的に「世界一周をする」となりました。
世界一周航空券とは?
今回、私は「世界一周旅行券」を購入して世界一周の旅をしました。
では、世界一周航空券とは何か?ですが・・・
まず、世界にあるメジャーな各航空会社は大きく分けて3つのグループのいずれかに属しています(LCCを除く)
①スターアライアンス(STAR ALLIANCE)
②ワン・ワールド(ONE WORLD)
③スカイチーム(SKYTEAM)
グループ名 | 加盟航空会社 | チケット名 |
スターアライアンス | ANA、ルフトハンザドイツ航空、エアカナダ、ユナイテッド航空 他 | スターアライアンス世界一周航空券 |
ワン・ワールド | JAL、ブリティッシュエアウェイズ、アメリカン航空 他 | ワンワールド・エクスプローラー |
スカイチーム | デルタ航空、エールフランス、大韓航空、アリタリア航空 他 | スカイチーム世界一周航空券 |
これらの航空会社グループが、それぞれグループ単位で路線を利用できるルートを利用できるように、世界一周航空券というサービスを提供しています。
つまり、世界一周航空券は全ての飛行機を利用できるわけではなく、航空会社グループに加盟しているの飛行機を利用して世界を一周することになります。
ちなみに、日本の航空会社が加盟しているのは、”ANAのスターアライアンス”と”JALのワン・ワールド”になります。
スターアライアンスが発行する世界一周航空券とワンワールドが発行する世界一周航空券は、それぞれにルール、メリット、費用が異なるため行きたい国、ルート、方法などご自身のやりたいことに合わせて選択することになります。
スカイチームについては、現在加盟している日本の航空会社はないため、スターアライアンスもしくはワン・ワールドを選択することになるでしょう。
それでは次でそれぞれの航空券の説明をしていきたいと思います。
ANA・スターアライアンス世界一周航空券の特徴について
スターアライアンスの世界一周航空券の特徴は以下の通りです。
〈ルール〉 マイルの航空券 滞在都市数は3〜15都市、最大16フライトが可能。 同一都市への滞在は1回のみ、経由の場合3回まで可能。 〈有効期限〉 最長で1年間。最短で10日間以上 〈料金〉 304,400円〜1,240,000円(TAX等は別途発生) 〈メリット〉 ルールが簡単であること アジア・ヨーロッパを周遊したい場合に有利 ANAを利用することができる
〈加盟航空会社〉※加盟航空会社は変動する可能性があります アジア・オセアニア ANA(全日空)、中国国際航空、エアインディア、ニュージーランド航空、タイ航空、エバー航空、深セン航空、シンガポール航空、トルコ航空 ヨーロッパ ルフトハンザドイツ航空、エーゲ航空、オーストリア航空、ブリュッセル航空、クロアチア航空、LOTポーランド航空、スカンジナビア航空、スイスインターナショナルエアラインズ、TAPポルトガル航空 アフリカ エジプト航空、エチオピア航空、南アフリカ航空 北米 エアカナダ、ユナイテッド航空 南米 TAMブラジル航空、アビアンカ航空、コパ航空
〈料金表〉 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
STAR1(29,000マイル以内) | 304,400円 | 568,200円 | 902,200円 |
STAR2(34,000マイル以内) | 350,400円 | 676,400円 | 1,066,900円 |
STAR3(39,000マイル以内) | 409,000円 | 780,100円 | 1,240,000円 |
スターアライアンスグループが発行する世界一周航空券の特徴としては、「マイル制」となっていることです。マイルごとに料金が決まっており、移動するマイル数によって料金が変動します。
また、スターアライアンスに加盟している航空会社の通り、アジア・ヨーロッパの移動手段が多く、アフリカへの移動も可能なため、世界一周のルートでアジア・ヨーロッパ・エジプトを入れたい方に適していると言えます。
スターアライアンス:公式ページ
JAL・ワンワールドエクスプローラーの特徴について
ワンワールドの世界一周航空券の特徴は以下の通りです。
〈ルール〉 大陸制の航空券 最大16フライトが可能。 大陸ごとにフライト制限がある。北米大陸6回、その他大陸4回。 アジア大陸は滞在可能都市数は2都市まで。 一度出た大陸は再度入ることはできない。 日本はアジア大陸とカウントされる。 〈有効期限〉 最長で1年間。最短で10日間以上 〈料金〉 335,000円〜1,423,900円(TAX等は別途発生) 〈メリット〉 マイル数を考える必要はない。 南米大陸に行く場合は、ワンワールドが良い JALを利用することができる
〈加盟航空会社〉 アジア・オセアニア JAL(日本航空)、キャセイパシフィック航空、マレーシア航空、カンタス航空、カタール航空、スリランカ航空 ヨーロッパ ブリティッシュエアウェイズ、フィンエアー、イベリア航空 アフリカ ロイヤルエアーモロッコ、ロイヤルヨルダン アメリカエリア アラスカ航空、アメリカンエアラインズ
〈料金表〉 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
3大陸 | 335,000円 | 656,300円 | 955,500円 |
4大陸 | 369,600円 | 780,400円 | 1,126,100円 |
5大陸 | 433,800円 | 895,200円 | 1,304,900円 |
6大陸 | 500,000円 | 978,200円 | 1,423,900円 |
ワンワールドグループが発行する世界一周航空券の特徴としては、「大陸制」となっていることです。
滞在する大陸数ごとに料金が決まっており、その大陸内で移動できる回数内であればマイル数を機にすることなく移動することが可能です。
ワンワールドグループは加盟している航空会社は少ないものの、各国のフラッグキャリアが多く所属している。イースター島に行きたい場合は、ワンワールドが向いています。
ワンワールド:公式サイト
世界一周航空券の共通する特徴
スターアライアンスとワンワールドそれぞれの特徴については上段で述べましたが、世界一周航空券の共通ルールとメリット・デメリットについて述べていきます。
〈共通ルール〉 ・日本の出発と到着の空港は同じ空港を利用する。 ・国外においても同様に、到着空港と出発空港は同じ空港を利用する。違う空港を利用した場合、 1フライト分としてカウントされる。 ・乗継便の場合、2カウントとなる。
〈メリット〉 ・シーズンに関わらず料金は変わらない。 ・一度に複数の国を周る場合、圧倒的にコスパがよい。 ・LCCではないため、航空会社のランクも高い。 ・ビジネス、ファーストクラスでも料金が手頃である。 ・マイルを貯めることができ、帰国後など利用することができる。
〈デメリット〉 ・ルールを守る必要がある。 ・航空券の購入時にはすべての行程を決定する必要があるため、途中に変更する場合手数料が 発生することがある。 ・最低でも10日間以上の日程を要する。 ・世界一周航空券用の座席指定を定めている航空会社もあるため、ビジネス・ファーストクラスの 場合、急な便の変更の場合エコノミークラスしか確保できないことがある。
いくつかルールはありますが、ルールを守り最大限に活かすことができれば世界一周航空券は圧倒的にコストパフォーマンスが良いことだと思います。燃油サーチャージ料こそ変動はしますが、ハイシーズンであっても料金が変わらないことはとても魅力的であると言えるでしょう。
スターアライアンスで世界一周をしてみた
実際に、スターアライアンスの世界一周航空券を利用して、世界一周をした流れと感想について紹介していきたいと思います。
〈世界一周の流れ〉 ・日程 4月20日〜8月28日までの131日間 ※前年12月に航空券の予約 ・ルート 羽田→タイ・バンコク→カンボジア・シェムリアップ→タイ・バンコク→トルコ・イスタンブール→ エジプト・カイロ→スペイン・マドリード→ドイツ・フランクフルト→イタリア・ミラノ→ベルギー・ ブリュッセル→オランダ・アムステルダム→ベルギー・ブリュッセル→デンマーク・コペンハー ゲン→スウェーデン・ストックホルム→ノルウェー・オスロ→スウェーデン・ストックホルム→ イギリス・ロンドン→カナダ・バンクーバー→アメリカ・ロサンゼルス→カナダ・バンクーバー→ オーストラリア・シドニー→シンガポール→羽田 ・航空クラス ビジネスクラス ・費用 約100万円(TAX含む) ・申し込み会社 HIS
世界一周航空券の申し込みについて
世界一周航空券の申し込み方法は以下の方法になります。
・スターアライアンスより申し込み
・航空会社で申し込み
・旅行代理店で申し込み
私は、旅行代理店を通して申し込みをしました。直接申し込みも可能ですが、トータルで考えた際にサポート体制が充実しているのは旅行代理店であると考えたためです。
〈世界一周航空券の取り扱いがある旅行代理店〉 HIS世界一周旅行デスク:https://rtw.his-j.com 世界一周堂:https://www.sekai1.co.jp
大手旅行会社である”HIS”は世界一周旅行デスクという専用のホームページを設けています。また、”世界一周堂”は世界一周旅行を専門にサポートする旅行代理店です。セミナー等も実施しているので、参加することも可能です。
私の場合、HISに申し込みをし、出発の4ヶ月前頃に、航空券の予約をしました。ヨーロッパ間の移動は座席に余裕がありましたが、中距離・長距離便になると4ヶ月前でも座席が満席となっている日程もありました。
世界一周の旅先の決め方
旅行代理店の場合、サンプルプランがあるため、そこから選択するか自分でプランを決める方法があります。
サンプルプランなどを参考に旅行代理店のスタッフと一緒に決める場合は、相談料金と航空券発行手数料が発生します。
もう一つは、スターアライアンスのホームページでルートを自分で決め、航空券の発行を旅行代理店に依頼する方法もあります。こちらの場合、航空券の発行手数料のみとなります。
スターアライアンスのホームページに行くと、世界一周のページがあります。
こちらのページではスターアライアンスに加盟している航空会社の航空機のルートが登録されており、世界地図上で自身の行きたい国にルートがあるかどうかと必要マイル数を調べることができます。
こちらのページを利用して、世界一周のルートを決めることができ、作成したルート(参照番号)を旅行代理店に伝えることで、航空券の発行をしてもらうことができます。ルートによってはすでに予約が埋まっている場合表示されない場合もあります。前後数日ずらして検索するとルートが出てくる場合もあるので、参考までに。
世界地図を見ながら、行きたい国を検索してみるのも楽しみの一つかもしれません!
ルートが決まったら支払いをし、eチケット控えの発行!
ルート及び行程が決まったら、支払いをします。支払い内訳は「航空券+tax」になります。
支払いが完了すると、「eチケットの控え」が発行されますので、こちらで申し込みは完了です。
この段階で、世界一周のすべての行程が決定しており、利用する航空会社と日程が決まっている状態になります。
もし、旅行が始まった後に日程やルートの変更が必要となった場合、変更は可能ですが手数料が発生するのでご注意ください。
これで世界一周の旅に行くことができるようになります!
世界一周出発前に準備すること
世界一周航空券の料金に含まれているものは上段でも述べた通り「航空券+tax」になります。その他、準備が必要なものは以下になります。
・入国ビザ
→入国する国によってはビザが必要になります。事前にオンライン申請が必要となる国もあるでの、訪れる国は事前に確認しておくようにしましょう。申請から発行まで数日要する場合もあるため、時間に余裕を持って申請をしておきましょう。
・海外旅行保険
→旅が長期間になる場合、体調を崩してしまう可能性があります。医療費が高額請求される可能性もあるため、海外旅行保険の加入をお勧めします。国内の保険の場合、出国前までに保険に入る必要があります。旅行途中からは原則保険に加入することができないため注意が必要です。どうしても旅行途中から加入したい場合、海外の保険会社であれば加入できる可能性もありますが、申し込みや請求等については英語となるので、ご注意ください。
また、クレジットカードに付帯している海外旅行保険について、旅行代金をクレジットカードで決済しないと該当にならないケースが増えております。事前に確認しておきましょう。
・外貨(特にドル・ユーロ)
→外貨については、ドルとユーロを除いて、現地で両替をした方がレートが良い国が多いです。両替所かキャッシングで外貨を入手することが可能です。ただし、ドルとユーロについては、日本国内で両替した方がレートが良い場合が多いです。必要に応じて準備をするといいと思います。
また、日本国内以上に海外(特にヨーロッパ)の方がクレジットカードが普及しています。国によっては現地通過が不要な国もありますので、事前に準備するのは必要最低限にしておけば良いでしょう。
・クレジットカードの準備
→クレジットカードの普及により、カード決済のみで現金が利用できないところも多くなっています。クレジットカードの準備は必ずと言っていいほど必要です。その際、海外で利用できるように設定することを忘れないようにしましょう。
さいごに
世界一周というとかなりハードルが高いと感じる方も多いかもしれませんが、実際にプランを立ててみると、初めてでも意外とできてしまったというのが率直な感想です。
また、世界一周航空券の魅力として、ビジネスクラスやファーストクラスなどワンランク上の旅行も不可能ではない点です。
世界一周となると長距離フライトも少なからず発生します。世界一周航空券はビジネスクラス・ファーストクラスとランクが上がるほど、お得度も増していきます。
複数箇所の旅行を検討している方は、ぜひ一度「世界一周航空券」について検討してみてください。
〈参考〉
スターアライアンス:公式ページ
ワンワールド:公式サイト