タイ スネークファームでワクチン接種をする方法

こんにちは!

コロナウイルスも落ち着き始め、海外旅行に行ってみようと動き出した人も多いではないでしょうか?

海外旅行をするにあたり、色々準備が必要だと思います。

そのうちの一つ、自分の身を守るためのワクチン接種があります。短期の旅行の場合はあまりする方も少ないかと思いますが、中長期の旅行や旅行先によっては接種が望ましいと言われている国もあります。

最初は日本国内で接種をしようと考えていましたが、何種類も接種をするとなると金銭的な負担が結構な額となります。

それで色々調べるとバックパッカーはタイで接種をしていることが多いとの情報が見つかりました。

今回は、タイでワクチン接種をした経験をまとめてみます。興味がある方は参考にしてみてください!

トラベルワクチンとは?

トラベルワクチンとは、旅行や出張・赴任などで海外に行く際に接種するワクチンのことです。

日本国内では感染する心配のない病気でも、行く国によっては接種が義務化されていたり、義務化されていなくとも感染リスクが高い国が多くあります。

自分の身を守るためにも、渡航先の情報はよく調べることが重要です。

ワクチンの種類について

タイの医療機関では日本と比べて数多くのワクチンを取り扱っており、予約をしなくても安価に接種をできるところがあります。

安価となる理由としては、流通量が多いことが挙げられます。

日本では感染リスクのない病気でも一歩国の外に出ると、いまだに死亡リスクが高い病気も数多くあります。

今回、5種類のワクチンを接種したので紹介します。

A型肝炎:加熱処理されていない食べ物や飲み物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合がある。

日本脳炎:日本脳炎ウイルスはブタの体内で増殖し、蚊によってブタからブタにウイルスが伝播します(ブタ→蚊→ブタの流行)。一方ヒトは、ブタから感染した蚊に刺されて感染する。重篤な急性脳炎で、死亡率が高く、後遺症を残すことも多い病気。

破傷風:冒険旅行などで怪我し、その傷口から感染する。

ジフテリア:ジフテリアの患者の咳やくしゃみなどに含まれる唾液が口に入るとうつります。濃厚な身体接触によっても感染する。

狂犬病:発病すればほぼ100%が死亡する病気。イヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に引っかかれたり、咬まれたりすることによって感染する。

腸チフス:サルモネラ属のチフス菌に感染したヒトの便や尿に汚染された水、氷、食べものを取ることによって移ります。ごく少量の菌によって感染することもあり、高熱、頭痛、全身のだるさ、高熱時に数時間現れる胸や背中、腹の淡いピンク色の発疹、便秘などの症状が現れます。熱が高い割に脈が遅いのが特徴的です。重大な症状として、腸から出血したり、腸に穴が開いたりすることがあります。

その他にも、B型肝炎・黄熱病・コレラ・麻疹・風疹・インフルエンザなどの取り扱いがあります。

日本とタイのワクチン接種費用について

タイのバンコクでワクチン接種をするとどれだけ費用が違うかをまとめてみました。

今回私は訪れる国の状況を考え、「A型肝炎、日本脳炎、破傷風・ジフテリア・百日咳(3種混合)、狂犬病(2回)、腸チフス」の5種類の接種をしました。

種類ワクチン名費用(バーツ)(参考)日本で接種した場合(円)
A型肝炎Havrix1440140010,000
日本脳炎Imojev4606,000
3種混合(Tdap)Boostrix6305,000
狂犬病(1回目)Verorab35014,000
狂犬病(2回目)Verorab35014,000
腸チフスTyphoid5506,500
合計3,740(14,960円)55,500円

約3分の1の費用で済みました。特に狂犬病は1回当たり1万円も差があります。日本では必要ありませんが、海外ではぜひ接種しておきたいワクチンの一つです。

実際にタイ(スネークファーム)でトラベルワクチンを接種

実際に接種をした感想をお伝えしていきたいと思います。

今回接種をしたのは、タイ バンコクにある「サオワパー女王記念研究所」通称「スネークファーム」と呼ばれる病院で接種をしてきました。

こちらを選んだ理由としては、「トラベラーにとって有名な医療機関」・「常時ワクチン数を十分に備えている」などです。

病院名 :サオワパー女王記念研究所(スネークファーム)

営業時間:月〜金 8:30〜16:00(12:00〜13:00休み)

     土・祝 8:30〜12:00

     日曜日 休み 

住所  : 1871 Rama 4 Road, Pathumwan District, バンコク 10330

最寄り駅: MRTサムヤーン駅(MRTシーロム駅でも可)

施設案内: https://saovabha.redcross.or.th/virtualtour/virtualtour.html

接種の日数

今回接種をした5種類のワクチンの接種順は以下の通りです。狂犬病ワクチンは2回接種する必要があるため、全部で6本のワクチンを接種しました。

1回目(4月21日)

 A型肝炎・日本脳炎・狂犬病(1回目)・3種混合 

2回目(4月28日)

 狂犬病(2回目)・腸チフス

接種したワクチンの接種記録証明書ももらえます。

ワクチン接種の流れ

それでは、接種当日の流れについて紹介します。

・初診時(1時間30分)

 1、個人情報、ワクチン接種歴等の問診票を記入

 2、受付に問診票と受付札を提出、体温・血圧の測定

 3、1番の部屋で「登録料20バーツ」の支払い

 4、4番の部屋で、医師による問診

 5、5番窓口でワクチンの購入

 6、4番の部屋で、ワクチン接種

 7、接種記録書を受け取り、終了

・再診時(1時間)

 1、受付に診察券と受付札を提出、体温・血圧の測定

 2、1番の部屋でカルテを受け取る

 3、4番の部屋で、医師による問診

 4、5番窓口でワクチンの購入

 5、4番の部屋で、ワクチン接種

 6、接種記録書を受け取り、終了

注意!!

スネークファームでは現金支払いのみです。現金の準備をお忘れなく!

ワクチン接種後の副反応

・1回目(4本ワクチン接種)の翌日、翌々日にMAX37.5度の微熱、解熱鎮痛剤の服薬で安定。

 (ちなみにコロナワクチン接種の時は38度の発熱をしたが、それと比べると全然楽でした)

・微熱以外とくに副反応等なし

ワクチンの1日当たり接種上限について

原則ですが・・・

 日本・・・1日1ワクチン

 タイ・・・1日4ワクチン

日本の場合、接種を終えるまでに日数を要しますが、タイの場合少ない日数で接種を終えることができます。

もちろん、ワクチンごとの接種間隔などは守る必要があります。

例えば・・・

 狂犬病ワクチンは1回目接種から7日後に2回目を接種する必要があるなど。

1日4本もワクチンを打って大丈夫か?と思う方もいるかと思いますが。私は翌日に微熱が出た程度でした。(コロナウイルスワクチンの方が辛かった。。。)

もちろん、接種をするかしないかは自己責任となりますので、ご参考までに。

さいごに

 実際にタイでトラベルワクチンを接種した感想は以下の通りです。

 ・英語がそこまで話せる訳ではないので、不安もあったがスマホの翻訳アプリの使用ができる。

 ・接種したいワクチンの種類は英語でメモしておいた方がスムーズ。

 ・費用は日本と比べると、断然安い!現金の準備は必要。

 ・接種した翌日は安静にしていた方が安心?

冒頭でも述べたように、コロナウイルスも落ち着きを見せ始め、海外に行く機会も増えてくると思います。

安心で安全に海外に行くためにも、渡航先の情報はしっかりと調べておくようにしましょう!

〈参考〉

海外渡航のためのワクチン(厚生労働省)